YouTube の Content ID に関する申し立てに異議を申し立ててみました

■はじめに

まぁ、表題の通りなのですが
11月1日に YouTube のコンテンツ管理を見てみるとこんなことになってました。

あれ?

第三者のコンテンツが確認されましたって事が、記載させてました。
10月にアップロードした Entance Clock が。
あらまぁ。これは困ったものです。うっかりと著作権侵害している可能性があります。

…って。そうなのでしょうか?
で、先に進んだところ。

どうやら20秒ぐらいから引っかかってる模様。

ふむふむ、CD Baby という場所にあるVictoryという楽曲にひっかってるみたいですね。
まったく身に覚えがありませんが。どうやらそういうことみたいです。
いえ、そもそも聞いたことないんですけど……。

数日しても相手側からのアクションは特になく、
動画には広告が表示されるようになってました。
これは、気分があまりよろしくないですね。

そして、ライセンスの変更もできない状態なので、
他の人が素材として使えない状態に。
これでは、あげている意味がない、素材屋さんとしては。

■実際に侵害しているか調査してみました


はるばるきたぜ、CD Baby(棒)

さて、このサイトはどうやらインディーズ音楽を販売しているサイトだそうで。
1998年よりスタートしているサイトさんだそうです。
30万アーティストを抱えているという大手さんなのかな?

うちのホームページも1998年からスタートしているので。うん、妙に近親感が沸きま…。
いや、別に沸かないか。
で、どの曲に引っかかっているかどうかVictoryで検索かけてみますと。


えーと。えーと。200件?

「なんというか、引っかかりすぎるんですけど」

もうね、どれですか? そもそも、この中にあるかどうかも分からないよ……。
仕方がないので、曲タイトルがVictoryのみの楽曲を抜き出してみると。

Victory by Homefront Release: 2012
Victory by Una Keane Release: 2011
Victory by Jonathan Brown Release: 2010
Victory by Kim Lumzy & Chosen Generation Release: 2014
Victory by Knowledge Release: 2008
Victory by Shirlandria Release: 2010
Victory by Geo Gabriel Release: 2011
Victory by Abstract Truth Release: 2013
Victory by Craig Clay Smith Release: 2014
Victory by Derrick Hall & Company Release: 2004
Victory by Destiny McGill Release: 2011
Victory by Enkairos Release: 2008
Victory by LSAV Release: 2012
Victory by Dyti & HarlowRelease: 2014
Victory by Lachesis Release: 2012
Victory by Pablo Aguiluz Release: 2014
Victory by Ras David Release: 2008
Victory by Cliff Cotton Release: 2002
Victory by Cynthia Tucker Release: 2008
Victory by Irene Muller Release: 2013
Victory by Valerie Boyd Release: 2006
Victory by Sasha Papernik Release: 2013
Victory by Sons of Crom Release: 2014
Victory by Tundrastomper Release: 2014
Victory by Jamie Birdsey Release: 2014
Victory by J. Genesis Release: 2011
Victory by CO-Love Release: 2011
Victory by Marguerit Holland Release: 2010
Victory by Adrien Bass Release: 2010
Victory by Mickey Cash Release: 2013
Victory by The Forerunner Release: 2011
Victory by Madalyn Bertrand Release: 2014
Victory by Harold Poindexter Release: 2009
Victory by Vicky P. Smith Release: 2007
Victory by TJ Porter Release: 2010

とりあえず、こんな感じでした。
ふむ、引っかかる中では最古が2002年ですか。なるほどなるほど。

えーと、Entace Clock の元のMIDIファイルは20世紀からあるのですががが…。
(まぁ、古い楽曲ですこと…と自分でも思いますが突っ込んではいけない

■異議申し立てにいってみます


まぁ、なんか引っ掛けみたいな回答があるのがなんとも。

今回の案件では、これは3番に該当しますのでこんな感じです。

ええ、もしかしたら含まれているかもしれませんね。フリーゲームなどで使われてましたから。

かといって、別に自分の著作権自体は放棄してないですし。
そもそも CD Baby さんとは何のかかわりもないので、次へ進みます。

なかなかに嫌っぽい警告文が載ってますね。ふむ。

私は上記の申し立てが誤認に基づいており、
上述の理由により、自分の動画にそのコンテンツを使用するのに
必要な権利を所有していると確信しています。
私は故意に虚偽の陳述を行ってはおらず、
この異議申し立て手続きを乱用して他者の権利を侵害しようという意図もありません。
また、不正な異議申し立てを行うと YouTube アカウントが削除されることを理解しています。


なるほど、これは躊躇したくなりますね。
今後の活動的にアカウント削除は嫌なものですから…。
でもまぁ、とりあえず書き込んでみます。

こんな感じでいいのかな?

英語のほうがいいのかな?とも思いましたけど、とりあえず日本語で。
そもそも、英語は苦手なので適当な文章しか使えません。
物は試しです。ええ、物は試しです。

最後の確認、誤字がないかチェックです。

最後に確認画面が出ました。文章チェックして、そのまま進めます。

これで、おしまいです。お疲れ様でした。

とまぁ、こんな感じの流れとなりました。これで、相手の回答待ちとなります。
結果は出てのお楽しみということで。

■あっさりと結果が出ました


申し立てを取りやめました

一日を待たずして確認してみたところ、申し立てを取りやめましたとの事。
メールにて、こんな感じのシステムメールが届きました。

また、最後のほうに引っかかる文面がありますが。それはそれとして。

まぁ、意外と早く解決されてたので自分でも驚きなのですが。
そういうものなのかなぁ、と。(これは相手にもよるのでしょうけれども)

■今回、判明したこと


ということで、無事に解決いたしました。
今回の件で判明したこととして。

  1. YouTube のコンテンツID の誤爆は起こりえるということ
  2. 著作権侵害を行っていないのであれば、申し立てを行えばいいこと
  3. 紳士的な権利者であれば処理は迅速に行われること
以上3点にわけて、記載いたします。

■YouTube のコンテンツID の誤爆は起こりえるということ


今回、自分自身でこれに遭遇いたしましたので、起こりえます。
コンテンツID の取り扱いデータは、途方もなく膨大となっておりまして。
音楽データの場合、数秒間の偶然一致も考えられなくもございません。

特にデジタルで作成した音楽などは決められた波形をパラメータ等で制御しますので、
さらに確率が上がるのではないかと思います。
(いや、実際にそうなるのかは判りません。なんとなくです)

コンテンツID の詳しい仕組みはこちらを参照してください。

関連リンク : YouTube - Content ID の仕組み

■著作権侵害を行っていないのであれば、申し立てを行えばいいこと


著作権侵害を行っていないのに、コンテンツID に引っかかってしまった。
そういう時に、ただ泣き寝入りする必要はないと思います。

ほとんどの Content ID プログラムの資格取得者も、
自身の保有する著作を守るために登録しているのです。
サンプルデータを提出したりして、手間をかけています。

扱う量を考えれば、一度申し立てを行って様子を見たり、
その著作権者のために収益化を行うという選択肢とるということは、
理解できなくもない話ですし。

つまるところ、立場としては同じなのですよね。規模の大小はありますが。
ならば、話せばわかる。ということになります。

■紳士的な権利者であれば処理は迅速に行われるということ


今回申し立てを行った著作権管理者である CD Baby の対応は本当に迅速でした。
まさか、一日を待たずして結果が出るとは思いませんでした。
迅速な対応ありがとうございました。と、この場を借りて。

すべての著作権管理者がこのような対応であればよいのですが、
まぁ、そうでもないとも思います。
その場合は、それなりに時間と手間がかかりそうな気もします。

関連サイト : CD Baby - トップページ

■終わりに


何かの参考になるのかなぁ、なればいいなぁ。
とりあえず、今までちょっと怖い(脅し文句など)ので
躊躇されていたって方はやってみてはいかがでしょうか?

今回の出来事が起きた曲のアドレスを出して終わりといたします。
お疲れさまでした。

関連サイト : YouTube - Entrance Clock

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さよなら、muzie。また会う日まで

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